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第103回全国高校野球選手権

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劣勢の空気変えた背番号1 乙訓・川畑

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【乙訓-おかやま山陽】乙訓2番手の川畑=阪神甲子園球場で2018年3月28日、久保玲撮影 拡大
【乙訓-おかやま山陽】乙訓2番手の川畑=阪神甲子園球場で2018年3月28日、久保玲撮影

 ○乙訓(京都)7-2おかやま山陽(岡山)●(2回戦・28日)

 乙訓の背番号1が劣勢の空気を変えた。同点の五回、2番手で右腕・川畑がマウンドに上がった。初球に自己最速を1キロ更新する143キロをマーク。外角の142キロ直球で一ゴロに詰まらせると、一気にギアが上がった。

 この日の先発は二枚看板の一翼を担う左腕・富山だった。しかし、「人生で一番緊張した」と、一回から制球を乱して毎回走者を許す苦しい展開だった。対照的に川畑は「腕が振れて、いつも以上に球が走っていた」。五回2死から有本の初球に144キロを計測し、打者に球速以上の速さを感じさせる自慢の直球はいつも以上に切れていた。

 「中学時代から直球に自信があった」という。テークバックのスピードを上げて、腰の回転を意識することで球の切れが増した。さらに直球の球速に近いスライダーを覚えて投球の幅を広げ、持ち味の直球がより生きるようになった。この試合も直球で押し、5回を投げて3安打無失点で締めた。

 登板前に市川監督から「流れを変えてこい」と送り出され、「余計に気合が入った」と明かす。「後ろで投げる時は、ピンチで出て流れを引き寄せるのが自分の役割」と自覚してマウンドに上がった初舞台。エースが大きな仕事を果たした。【浅妻博之】

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