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波佐見焼(長崎県波佐見町) 作り手育む穏やかな時間

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煙突がいくつも並ぶ「陶郷・中尾山」=長崎県波佐見町で、玉木達也撮影
煙突がいくつも並ぶ「陶郷・中尾山」=長崎県波佐見町で、玉木達也撮影

 高級なイメージの磁器を日常的に使えるものにした「波佐見(はさみ)焼」。最近は「カジュアルリッチ」をセールスポイントに手軽でおしゃれな日用食器として、若者からの人気も集める。大阪とも縁が深い波佐見焼の産地、長崎県波佐見町を訪ねた。

 波佐見焼は約400年前、大村藩主が朝鮮半島から陶工を肥前地方に連れて帰り、焼き物作りを始めたのが起源とされる。

 大阪とのつながりは江戸時代、重要な交通手段だった淀川の三十石船が関係する。当時、この船の客を目当てに小舟が近づき、「あん餅くらわんか、酒くらわんか」と声をかけながら食べ物を器に盛って売っていた。小舟は「くらわんか舟」、器は「くらわんか碗(わん)」と呼ばれた。安価なくらわんか碗の一大産地が波佐見だった。波佐見焼は全国に流通し、磁器を庶民の食器に広げた。現在では、持ちやすさや軽さなど生活上の要望に応…

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