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御園座・再起の幕開け

/下 地元の声に寄り添い 演劇文化の発信拠点に

 舞台後の歌舞伎俳優の顔に布を押し当て、化粧を写し取る「押し隈(ぐま)」。壁に飾られた鮮やかな隈取りの痕から、役者たちの熱演ぶりが伝わってくる。4月1日の再開場を待つ、名古屋市中区の御園座。ロビーフロアの一室にある「演劇図書館」は、歌舞伎の魅力を身近に感じさせる「もう一つの舞台」だ。

 建て替え前は、地下にあった。一般の観客には入りづらく感じられ、関係者以外に訪れる人はほとんどなかったという。図書館運営責任者の甕(もたい)佳代子さんは「少し約束ごとを知っているだけで、歌舞伎はずっと面白くなる」と鑑賞前の利用を呼びかける。

 御園座にとって、観客との接点強化は固定客獲得へ向けた重要課題だ。新劇場の売店は、演目によって異なる年代に合わせ、メニューを変える。かつて禁じていた客席での飲食も、幕あい(休憩時間)に限り認めることにした。「旧劇場では外に食べに出ていた。(観劇の)気持ちが途切れないよう座席で食べたかった」と話す名古屋市守山区の青木恭子さん(72)のように、改善を望んだ地元ファンの声を取り入れた結果だ。

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