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■楽観論裏目に
「まとまった面積の場所を提案できず、支援の面でも札幌ドームも抱えて制約があった」。北海道日本ハムファイターズの新本拠地候補が北広島市に決まった26日、札幌市の秋元克広市長はこう振り返った。
市有施設で市が運営会社に55%出資する札幌ドームの経営を意識せざるを得ず、新たな候補地として八紘学園敷地周辺(豊平区)と北海道大構内(北区)を提案したのは移転構想が明らかになった約1年後の2017年4月。広い土地の確保が難しく、市有地でもないため調整に時間がかかった。またある道経済団体幹部は、この時期に市関係者から「北広島は実現性がない。球団はドームに残るだろう」という見通しを伝えられたと明かす。
同年12月に真駒内公園(南区)が検討対象に加えられたが、情報不足もあり賛否双方が署名合戦を繰り広げるなど市民感情にしこりを残した。23日の球団との最終実務者協議でも、市側はドーム残留の意思を確認するなど、最後まで苦しい立場が続いた。
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