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「いのちの電話」半世紀、現場は今も 声で寄り添うぬくもり

相談者からの電話に聴き入る女性相談員=大阪市淀川区の関西いのちの電話で、倉田陶子撮影

 仕事や学校など身の回りの環境が大きく変わる新年度、慣れない毎日に不安を抱く人もいる。自殺防止のためさまざまな悩みを聞くボランティア「いのちの電話」の活動が日本で始まって半世紀近く。インターネットやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が発達した現代でも、声によるつながりを求める人は数多くいる。24時間365日、電話が鳴り続ける現場を訪ねた。【倉田陶子】

 「関西いのちの電話」(大阪市淀川区)は1973年9月の開設以来、休みなく相談の電話を受けている。相談員歴15年の女性(61)は、「誰もが楽に生きられるわけじゃないからこそ、話をすることでしんどい瞬間を乗り越えてほしい」と願い、電話を取る。精神疾患や自殺、仕事や経済状況、家族や男女関係など、相談内容は多岐にわたる。電話のかけ手から怒りや悲しみなど、さまざまな感情をぶつけられることもある。それでも、相手に寄り添うように耳を傾けることを心がけている。

 さまざまな悩みに対し、相談員が具体的なアドバイスをすることはない。「死にたい」と訴える人に「死んでは駄目」と返すのではなく、「死にたいと考えるほどつらいんですね」と寄り添うことが大事だからだ。ただ、「うん、うん」と相づちを打ちながら話を聞くうちに、かけ手本人の気持ちが落ち着き、自分自身を客観視できるようになることもある。電話の切り際に「ありがとう」と言われ、互いの気持ちが通じたと感じる瞬間がやり…

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