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JR四国

9路線の赤字114億円 黒字は瀬戸大橋線のみ

四国の鉄道路線維持について意見を交わした有識者懇談会=高松市内で2018年3月29日、岩崎邦宏撮影

 JR四国は29日、人口減少が続く四国の鉄道網の維持方策を検討する有識者懇談会(座長=正司健一・神戸大大学院教授)の第2回会合を高松市内で開いた。JR四国は、1日当たりの平均通過人員が4000人以上の路線や区間でも年間31億円の赤字が出ていることを明らかにした。9路線全体の赤字額は年間114億円に上るという。【岩崎邦宏】

 昨年8月の初会合は非公開だったが、この日は報道陣に公開された。JR四国は当初、第2回会合で全9路線の個別収支を初めて公表するとしていたが、路線の赤字額などを示すことで「この路線は維持しないと表明したと誤解を招きたくない」(半井真司社長)として撤回。代わりに2016年度の1日当たりの平均通過人員を、1000人未満▽1000~4000人未満▽4000人以上--の3グループに分けた路線や区間別の収支を明らかにした。

 JR四国によると、4000人以上は瀬戸大橋線や予讃線(高松~松山)など計6路線・区間。1000~4000人未満は内子、徳島両線など計7路線・区間で、計57億円の赤字だった。予土線や予讃線の一部など計3路線・区間が該当する1000人未満も計26億円の赤字だった。

 意見交換で、愛媛大大学院の吉井稔雄教授は「鉄道事業だけでは採算を取るのは難しい。鉄道は社会インフラ」と述べ、鉄道施設を自治体が保有し運行をJR四国が担う「上下分離方式」の必要性を強調。これに対し、浜田恵造知事は「上下分離方式の趣旨は分かるが、県民や国民が了解しなければならない。もっと議論を深めるべきだ」と慎重な姿勢を示した。

 JR四国は今夏の第3回会合で中間とりまとめをした後、各県ごとに議論し、具体的な路線維持策に取り組んでいくとしている。

 JR四国の鉄道事業は、国鉄の分割民営化によって発足した1987年から赤字続きで、毎年100億円前後の営業損失を出している。ただ、全9路線のうち瀬戸大橋線だけは黒字という。

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