選抜高校野球
星稜の右腕・奥川が「逆転の星稜」演出
毎日新聞
2018/3/29 19:20(最終更新 3/29 22:05)
585文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
○星稜(石川)11-2富島(宮崎)●
星稜の2年生右腕・奥川がピンチを救った。三回、1点を勝ち越されて1死一塁の場面でマウンドへ。「直球を投げて打者の反応(振り遅れ)を見たら行ける」。4番・井本、続く中村をいずれも外角高めの直球で連続空振り三振に仕留めた。
井本が「高めを見極めようとしたが球が伸びてきた」と振り返れば、バットを指1、2本分短く持った中村は「内外角の厳しいところを攻められた」。背番号11の直球が試合の流れを引き寄せ、その裏の大量得点を呼び込んだ。
最速146キロを誇る奥川は昨秋、石川大会準々決勝以降の公式戦7試合全てに先発したが、北信越大会決勝で日本航空石川に0-10で大敗。「(打者に)スピード以上のものを感じさせることができなかった」と、球速だけでは通用しないと実感した。冬場は球の回転数アップを目指し、リリースポイントを前に置くことを意識した。文房具のクリップを指先で動かして、球が指先にかかる感触を養った。
石川・宇ノ気中3年生の時、山瀬とバッテリーを組んで全国中学校軟式大会優勝。現時点では林監督の評価は先発した3年生・竹谷の方が高く、エースナンバー「1」も譲った。ただし、この日の「逆転の星稜」を演出したのは、紛れもなく奥川。直球がシュート回転して「調子は良くなかった」というが、本領を発揮すれば星稜にとって大きな武器になる。【佐野優】
時系列で見る
-
日大三、最後まで全力 監督・主将の話 /東京
1822日前 -
日大三、最後まで全力 看板打線、好機逃す /東京
1822日前 -
ようやく直接謝れた 日本航空石川・上田
1822日前 -
静岡の鈴木投手「甘い球を見逃してくれず」
1822日前 -
けん制死を悔やんだ静岡の4番・成瀬
1822日前 -
先発の役割果たした東海大相模の左腕・野口
1822日前 -
東海大相模の渡辺「基本のセンター返し」
1822日前 -
「低めに集められた」三重の定本が初完封
1822日前 -
「逆転の富島」意地は見せた中川右翼手
1822日前 -
星稜の右腕・奥川が「逆転の星稜」演出
1822日前 -
日大三の日置「しぶとい強打のチームに」
1822日前 -
30日見どころ 好調同士の航空石川と明徳
1822日前 -
日大三の井上投手「もっとストレート磨く」
1822日前 -
三重の梶田「強み」の足技でかき回し成功
1822日前 -
伯父と一緒の挑戦続く 富島・川添
1822日前 -
星稜捕手の山瀬「振ったらいい所に飛んだ」
1822日前 -
第7日 星稜、23年ぶり1勝
1822日前 -
「ものまね投手」で指導 選手時代の苦い経験生かす 三重・小島監督
1822日前 -
第7日 星稜、23年ぶり春勝利
1822日前