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土記

やってくる廃炉時代=青野由利

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 橋本治さんの新刊「九十八歳になった私」を電車の中でめくって思わず笑った。著者自身の30年後を描いた近未来フィクションなのだが、東京大震災を生き延びた独居老作家を取り巻く日常は、妄想だけでなくリアリティーにも満ちていて、いかにもありそうに思えてくる。

 その中で笑えなかった一言が「まだ原発の廃炉さえ終わってないのに」。確かに現実の30年後も福島の廃炉作業は続いている。それどころか、「日本中廃炉だらけ」が頭に浮かぶ。

 今週、四国電力は伊方原発2号機の廃炉を正式に決めた。これで原発事故後の廃炉決定は福島第1を除いて9基目。事故前に廃炉が決まっていた3基と福島の6基を入れて18基。老朽原発の延命も進むが、これとて20年が限度。事故前に54基あった日本の商業原発の大多数が30年後には廃炉作業中に違いない。

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