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第94回センバツ高校野球

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第90回選抜高校野球

智弁和歌山7-4国学院栃木 智弁和歌山、流れ呼ぶ

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【国学院栃木-智弁和歌山】一回裏智弁和歌山無死一、二塁、林が2点三塁打を放つ=阪森園道子撮影 拡大
【国学院栃木-智弁和歌山】一回裏智弁和歌山無死一、二塁、林が2点三塁打を放つ=阪森園道子撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

第8日(30日・阪神甲子園球場)

 ○…3回戦…○

 ▽午前11時半開始(観衆2万3000人)

国学院栃木(栃木)

  000000130=4

  41101000×=7

智弁和歌山(和歌山)


 智弁和歌山が序盤の大量点で主導権を握り、逃げ切った。一回に林の2点適時三塁打と敵失で4点を先取。二回は西川の適時打、三回は神先の適時打でそれぞれ加点した。エース平田は4失点完投。国学院栃木は先発・水沢が2回5失点と踏ん張れず。八回に近藤の適時打と毛塚の適時三塁打で3点を返したが、反撃も遅かった。

主砲初安打、目覚めた打線

 最初の打席から、思い切り踏み込み、ボールを仕留めにいった。力強いスイングから放たれた打球は逆風をものともせず、左翼フェンスを直撃。智弁和歌山の3番・林の「ホッとした」という今大会初安打が、眠っていた打線を目覚めさせた。

 タイプの違う3投手を継ぐ国学院栃木だが、攻略の鍵は配球にあった。どの投手も外角が中心。そこをチームで狙った。一回、先頭から中前打で出塁した神先も、2球目の外角直球を捉えた。続く西川は野選となり、無死一、二塁の好機で回ってきた林。富山商との初戦は「力み過ぎた」と、クリーンアップで唯一の無安打に終わり、この日は逆方向を意識して左打席に入った。カウント1-1から外角に浮いたツーシームを完璧に捉える。「あの打球が自分の持ち味」と本人も納得の一打だった。

 チームは安打を重ね、14安打7得点。初戦は打線のつながりを欠いていただけに、高嶋監督も「林のあれを待っていたんだ。うちのペースで試合ができた」と振り返った。

 「自分が打たないとチームは乗ってこない」と林。昨夏の甲子園でもアーチを架けたが、秋は右肘手術の影響でベンチを外れた。今大会が現チームになって初の公式戦だ。主砲がともした待望の「H」のランプ。「強打の智弁和歌山」復活へのピースが、また一つそろった。【倉沢仁志】

「三本の矢」支えた主将 大久保謙亮(けんすけ)捕手=国学院栃木・3年

 一回、無死一、二塁から智弁和歌山の3番・林に浴びた左翼フェンス直撃の2点適時三塁打を皮切りに4失点。その後も流れを止められず、五回までに7失点を許し、「投手は悪くなかった。7点とられる捕手ではだめ」と自らを責めた。

 右腕の水沢と、左腕の渡辺、宮の「三本の矢」をリードして勝ち上がってきた。3人の中でも「水沢は感情的になりやすい」。だからこそ、「自分は冷静でなければいけない」と頭では分かっていた。だが、序盤の相手の畳みかけるような攻撃に「自分が一番逃げてしまった」。平常心を保つことはできなかった。

 主将として七回無死一、三塁の好機で遊ゴロ併殺に倒れ、バットでもチームを勢いづけられなかった。甲子園での3試合を終え、かみ締めるように言った。「僕が打ち、守ることができたらこのチームはもっと勝てる。それが分かった」。この悔しさは、自身にとってもチームにとっても、さらなる飛躍への原動力になる。【平本泰章】

八回、意地の一打

三回裏智弁和歌山1死満塁、一塁に送球し併殺を完成させる国学院栃木の大久保=山崎一輝撮影 拡大
三回裏智弁和歌山1死満塁、一塁に送球し併殺を完成させる国学院栃木の大久保=山崎一輝撮影

 ○…国学院栃木は5番・毛塚が2点三塁打で意地を見せた。5点を追う八回2死一、三塁。真ん中付近の直球を思い切り振り抜くと、打球は左中間深くを破った。三塁まで達して「よっしゃと思った」と納得顔。ただ、チームは敗れ、「前半に落ち着いてできれば勝てたかな」と悔しさもにじませた。3試合を戦った今大会は背番号17ながら2番と5番を任された。「夏は主力となって戻ってきたい」と誓った。

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