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恐竜の卵

兵庫県が封印解除し発掘調査へ

左側のコンクリートで「封印」された部分から卵の化石が見つかっていた。恐竜の姿が描かれた右側コンクリート部分は丹波竜が発掘された場所=兵庫県教委提供

 兵庫県は来年1月、世界でも珍しい小型恐竜か初期鳥類の卵の可能性がある化石が見つかりながら、コンクリートで封印された同県丹波市山南町の発掘現場の調査に乗り出す。現場からは卵の殻が密集して発見され、営巣地の可能性もある。専門家は「恐竜から鳥類への進化の手がかりが得られるかもしれない」と期待を寄せる。

 化石は2015年10月、山南町久下地域自治協議会が篠山川の河原で行った試掘調査で、約1億1000万年前(白亜紀前期)の「篠山層群」から見つかった。保存状態の良いもので高さ4センチ、幅2センチ。表面の模様の特徴などからニワトリより小さい獣脚類恐竜か、鳥類の化石とみられ、恐竜ならば卵の大きさが世界最小の可能性があるという。

 近くには約100点の卵殻片なども密集した状態で見つかったが、「卵の専門家と調査手法を相談する必要がある」(県教委)として当面、保存することになった。盗掘や浸水防止のため、ティッシュで覆った上に石こうをしみこませた麻布をかぶせ、コンクリートで封印した。

 準備が整ったため、県立人と自然の博物館(ひとはく)の研究員らが中心となり、川の水が少なくなる来年1~2月に化石発掘現場の周囲約16平方メートルを掘る。事業費として1835万円を18年度当初予算に計上した。

 大量の卵殻片が密集しており、複数の巣が見つかる可能性もあるという。ひとはくの三枝春生主任研究員は「大きい卵は海外でも見つかっているが、小さい卵は世界でも珍しい。当時はすでに鳥類も出現しており、恐竜から鳥類への進化の過程を知る上でも貴重な発掘作業になる」と話す。発掘作業では、ボランティアも募集する予定という。【井上元宏】

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