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川本三郎・評 『戦争文化と愛国心 非戦を考える』=海老坂武・著

 (みすず書房・4104円)

国民を戦争への熱狂に追いこんだのは

 表題にある「戦争文化」とはあまり聞かない言葉だが、国民を戦争へと駆りたてる戦前の日本の文化全体を指している。

 愛国心を教えこむ教科書をはじめ、スローガン、小説や映画で語られる忠君愛国の英雄物語、さらに軍歌。どれも情緒に訴える。

 フランス文学者の著者は昭和九年生まれ。戦時中は「皇国の少国民」として戦争文化に囲まれて育った。いま振り返ると、国民を戦争への熱狂に追いこんだのはこの戦争文化の影響が大きかったのではないか。

 教科書で、歴史物語で、儀式で、「戦争はよいことだ」「国のために命を捧(ささ)げるのは美しいことだ」…

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