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第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

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第90回選抜高校野球

星稜4-3近江 星稜、逆転の証明

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 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

第9日(31日・阪神甲子園球場)

 ○…3回戦…○

 ▽午後4時11分開始(観衆1万8000人)

近江(滋賀)

  2000010000=3

  0000030001=4

星稜(石川)(延長十回)


【近江-星稜】十回裏星稜2死一塁、サヨナラ打を放ち、喜ぶ奥川(中央)ら星稜の選手たち=森園道子撮影
【近江-星稜】十回裏星稜2死一塁、サヨナラ打を放ち、喜ぶ奥川(中央)ら星稜の選手たち=森園道子撮影

 星稜がサヨナラ勝ち。3点を追う六回に奥川の2点右前適時打と佐々井の犠飛で追いつくと、延長十回に2死から南保が左前打で出塁し、奥川が左中間に決勝の二塁打を放った。近江は一回に北村、瀬川の連続適時打で2点を先取し主導権を握ったが、星稜の2番手・奥川の球威に押され、七回以降は1安打に抑え込まれた。

 ■白球を追って

幸運呼ぶ、投打の柱

六回裏星稜無死、竹谷が右前打を放つ=久保玲撮影 拡大
六回裏星稜無死、竹谷が右前打を放つ=久保玲撮影

 ぽっかり空いた左中間に転々と打球が転がっていく。好救援を続けてきた星稜の2年生・奥川が、打でも主役に躍り出た。

 延長十回2死一塁。高めのカットボールに長い腕を伸ばして食らいつき、今大会初の点灯試合に終止符を打った。一塁から生還した南保が「普段、打撃練習をほとんどしない奥川が打つとは思わなかった」と驚く一打だったが、本人だけは自信を持っていた。

 打席に向かう際、「外野の間を破って走者を還すイメージが浮かんだ」と明かす。中学時代にサヨナラ本塁打を打った時も同じ体験をしたという。

 意外性のある打者は相手にとっても脅威だ。六回は外角の直球に当てるようにバットを出して右前2点適時打。これが近江バッテリーの配球を惑わせた。「当てられるのが嫌なので三振を狙った。直球で押せば良かった」と悔やんだのは捕手の有馬。奥川が相手の失投を呼び込んだ形だ。

 投げても2試合で救援として11回あまりを投げて無失点。2試合連続の逆転勝ち。約20時間後には準々決勝に臨む2年生は、「体はしんどいが、気持ちでいきたい」。ラッキーボーイが出るチームは強いというが、その選手が投打の軸なら言うことなしだ。【安田光高】

4番、復調の兆し

 ○…2試合連続で先発を任された星稜のエース竹谷だったが、六回途中3失点。「投手として何もできなかった」と悔やんだものの、打撃では先頭の六回に右前打を放って出塁し、同点のきっかけを作った。本来は長距離打者だが、昨秋の公式戦はけがの影響で長打なしに終わった。甲子園では出塁することを心掛け、調子を上げようとしている。「自分が打たないと打線が乗らない」。4番のバットでもチームを支えようと懸命だ。

打線圧力「怖い」

十回裏星稜2死一塁、奥川(奥)にサヨナラ適時二塁打を許し、打球の行方を見る近江の金城=山崎一輝撮影 拡大
十回裏星稜2死一塁、奥川(奥)にサヨナラ適時二塁打を許し、打球の行方を見る近江の金城=山崎一輝撮影

 ○…近江の2番手左腕・金城が粘りきれなかった。追い付かれた後の七回からマウンドへ。初戦にボールが先行した反省から低めに丁寧に投げることを心掛け、八回1死一、三塁のピンチでは相手のスクイズを阻止するなど無失点で切り抜けた。だが、「相手打線を怖く感じ、楽しく投げられなかった」。延長に入り、高く浮いた失投を狙われサヨナラ負け。悔し涙を浮かべた。

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