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ソニーがマイナーなニッチ商品と考えられてきたアナログディスクつまりレコードの一貫製造に乗り出し、その第1弾が発売された。洋楽がビリー・ジョエルの「ニューヨーク52番街」、邦楽が大瀧詠一作品集3「夢で逢えたら」の2作品である。この2人のアーティストは、1982年10月、世界初の商業CD第1号。“先祖返り”に最もふさわしいというわけである。
ソニーがレコードの一貫生産を行うのは約29年ぶり。「真っさらから始めるのと同じくらい」のプロジェクトだったと関係者は言う。それくらい大変な企画を進める背景は「もはやCDの時代ですらない」という音楽産業を取り巻く状況である。日本でCDの売り上げがほぼ横ばいなのは知られるところであるが、世界ではCDも売れていない。スマホやパソコンなどで曲を買い、イヤースピーカーで聴くのが常識となっている。
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