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深い傷

性暴力の現場から/上 告白の夜、夫婦で号泣 父から強姦、被害公表し支援側に

 鹿児島県内に住む女性(43)は高校2年だった初夏、吹奏楽部の練習を終えて家路に就いていた。その日は朝から雨が降っていたため、いつもの自転車ではなく徒歩だった。

 日がすっかり暮れて薄暗い林道にさしかかった時だった。背後から学生服姿の男にいきなり抱きつかれ、押し倒された。必死で抵抗していると、偶然車が通り掛かって男は逃げた。服は泥だらけで、状況を理解できないまま、ただ膝が震えた。

 警察と学校に被害を届け出て、友人にも打ち明けると陰口が聞こえ出した。「あなたのせいで下校時間が早まり、部活ができなくなった」「襲われてうれしかったでしょう」。周囲の反応に驚き、うちひしがれた。「私は悪くないはずなのに」

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