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シリア

政権軍、東グータ制圧へ 首都近郊拠点、反体制派に打撃

東グータ地区からバスで移動する反体制派の戦闘員ら=シリアのダマスカス近郊で1日、ロイター

 【カイロ篠田航一、モスクワ大前仁】シリアのアサド政権軍は2日までに、首都ダマスカス近郊の東グータ地区で反体制派武装勢力が支配していた地域の「大部分を制圧した」との声明を出した。国営シリア・アラブ通信などが伝えた。政権軍による同地区の完全制圧が近付いており、2011年の内戦開始後、各地でアサド政権に抵抗してきた反体制派にとって、首都近郊の拠点喪失は大きな打撃となる。

     政権軍は2月以降、空爆で攻撃を強化する一方、反体制派に同地区から撤退するよう交渉を続けてきた。一部は呼びかけに応じて既に同地区を離れ、ロイター通信などによると、最後まで撤退を拒否していた武装勢力「イスラム軍」も2日、退避を始めたという。政権軍は3月31日の声明で「首都周辺の治安や交通の状況が回復する」と戦果を強調した。

     一方、同地区を離れた反体制派の戦闘員や家族ら数千人は、反体制派のもう一つの拠点である北西部イドリブ県にバスなどで移動した模様だ。イドリブでは国際テロ組織アルカイダ系の反体制派が勢力を維持している。インタファクス通信などによると、ロシア国防省は2日、東グータ地区からバス24台が用意されて、戦闘員や家族など1146人がイドリブへ移動したと発表した。

     シリアでは内戦の混乱に乗じて14年から勢力を拡大した過激派組織「イスラム国」(IS)が昨年、国内で実効支配していた都市をすべて喪失。このためアサド政権軍は兵力を反体制派駆逐に集中できる状況になり、今年に入り東グータ地区への猛攻撃を開始した。

     在英民間組織・シリア人権観測所によると、同地区では戦闘が激化した2月中旬以降、子供300人以上を含む約1600人が死亡。住民約40万人のうち、既に数万人が脱出したとみられる。

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