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たしなみの文化考

文化人、識者らの趣味・嗜好(しこう)を紹介しながら本業との相関や豊かな生き方を探ります。

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/11 作家・堂垣園江さんの鉱石 手のひらに悠久の輝き

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趣味で収集する鉱石をルーペで見つめる小説家の堂垣園江さん=大阪市北区で、貝塚太一撮影
趣味で収集する鉱石をルーペで見つめる小説家の堂垣園江さん=大阪市北区で、貝塚太一撮影

 <くらしナビ・カルチャー>

メキシコ暮らしで開眼 「産地限定」にときめき

 海外の内乱、移民などをテーマにした硬派な小説から、浪華(なにわ)を舞台にした柔らかなタッチの作品まで気鋭の作家、堂垣園江さん(57)の世界は縦横無尽に広がっている。

 桜が開花し始めた先月下旬、重そうなリュックを背負った堂垣さんが現れた。毎日新聞の応接室。「あー、しんど!」とひと言。自宅の書斎が資料や本の山でのっぴきならない状態らしく、それでは、と足を運んでいただいた。

 中から取り出したのは新聞紙に包まれた鉱石の数々。「ほとんどが地味な色をした原石だが、ごく一部には丹念に加工し磨けば宝石になるものもある」。エメラルド、オパール、サファイア、水晶、トパーズといった具合。「これまで集めた鉱石の種類は50種はくだらない。収集と石たちとの戯れは私のささやかなたしなみになっている」と言う。

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