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理の眼

ジャーナリストの青木理さんのコラム。権力を監視する眼が光ります。大阪本社版夕刊連載。火曜日更新。

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門外漢の鋭い指摘=青木理

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 本紙の記者にせよ、僕のようなフリーの記者にせよ、それぞれ一定の専門性や得意分野はあっても、森羅万象に通じているわけではありません。だから報じるべき事件や事象が発生すると、当事者や関係者、多数の専門家らに取材し、事実に迫ろうと努めます。

 ただ、当事者や専門家らは、大揺れの事件や事象のただ中で、時に大きな視野や普通の感覚を失いがち。取材記者も、ついついこれに引きずられてしまいます。そんな時、当事者や専門家ではない識者の警句に、思わず目を見開かされることがあります。

 渦中の森友学園問題もそう。決裁公文書の改ざんという未曽有の所業について、政権は「財務省理財局の一部がやったこと」と責任を下に押しつけ、先日の証人喚問では当時の理財局長・佐川宣寿氏も政権の意向通りの証言に終始。「刑事訴追の恐れ」を盾に改ざんの経緯や真相は語らぬ一方、政権や官邸などの関与は「一切ない」と断言したのです。

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