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第93回センバツ高校野球

第93回選抜高校野球大会の特集サイトです。3月19日から4月1日まで阪神甲子園球場での熱戦を全試合ライブ中継します。

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第90回選抜高校野球

準決勝 大阪桐蔭あと一つ 劇的サヨナラ 春の頂へ応援熱く /大阪

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試合後、整列する大阪桐蔭の選手たち=阪神甲子園球場で、猪飼健史撮影 拡大
試合後、整列する大阪桐蔭の選手たち=阪神甲子園球場で、猪飼健史撮影

 <センバツ2018>

 第90回センバツ第11日の3日、大阪桐蔭は準決勝で三重(三重)に3-2で競り勝ち、春連覇に「王手」をかけた。延長十二回、チームの中心打者、藤原恭大選手(3年)がサヨナラ二塁打を放って試合を決めた。決勝は4日午後0時半、プレーボール。昨秋の近畿大会決勝で戦った智弁和歌山(和歌山)と対戦する。【加藤佑輔、今野悠貴】

三重

  002000000000=2

  000001001001=3

大阪桐蔭

 (延長十二回)

 2-2の同点で迎えた延長十二回、大阪桐蔭は2死一塁と長打が出ればサヨナラ勝ちの好機。アルプススタンドは沸き、祈るように見つめる生徒らもいる中、藤原選手の打球は左中間へ。一塁走者の青地斗舞選手(3年)が一気にホームに還り、サヨナラ勝ちした。

 劇的な勝利にスタンドの熱気も最高潮。藤原選手の母道子さん(41)は「必ず打ってくれると信じていた。最高の一言です」と満面の笑みで語った。

 大勝した準々決勝と違い、この日は三回に2点を先制される苦しい展開。それでもスタンドでは「最後まで声を出し続けるぞ」と野球部の湊大輔さん(3年)が声を張り上げて、応援を勢いづけた。「選手たちは春連覇を目標に、秋から苦しい練習を耐え抜いてきた。最後まで粘り抜くプレーを期待したい」

 すると六回2死から、山田健太選手(同)が左越え本塁打を放ってこの日初めての得点。父康喜さん(47)は「ずっと苦しい展開だったので、チームを盛り上げる一本を放ってくれてうれしい」と、周囲で一緒に声援を送っていた保護者らと抱き合って喜んだ。

 そして九回、1死一、二塁とすると、小泉航平捕手(同)が同点に追い付く右前適時打を放った。父尚志さん(48)は「やってくれた。入部してからの最高のプレゼントです」と笑顔を見せた。

 藤原選手は試合後、「何とか走者を還そうと、無我夢中で打った」と喜び、「明日はチーム一丸となって戦いたい」と気を引き締めた。

エール「全国級」

声援を送る大阪桐蔭ゴルフ部の山下美夢有さん(手前)=阪神甲子園球場で、今野悠貴撮影 拡大
声援を送る大阪桐蔭ゴルフ部の山下美夢有さん(手前)=阪神甲子園球場で、今野悠貴撮影

 ○…大阪桐蔭のアルプススタンドでは、運動部の強豪校らしく「全国級」の他の部員も声援を送った。23人が駆け付けたゴルフ部の山下美夢有(みゆう)さん(2年)は、3月の全国高校ゴルフ選手権春季大会で準優勝した。この日は「応援団おそろい」の帽子をかぶって懸命にメガホンを振った。野球部ナインにクラスメートもいると話し、「活躍は刺激になっています」と声を振り絞った。


 ■熱球

逆転へ、つないだ一打 石川瑞貴選手(3年)

三重戦の九回裏、左前打を放つ石川瑞貴選手=阪神甲子園球場で、山崎一輝撮影 拡大
三重戦の九回裏、左前打を放つ石川瑞貴選手=阪神甲子園球場で、山崎一輝撮影

 1点を追う九回1死一塁。重圧がかかる場面で左前打を放ち、延長、逆転劇につないだ。

 中学3年の時はボーイズリーグ日本代表で4番を務めた。しかし、選手層は厚く、入学後は練習試合に出ても結果が出せなかった。同学年の選手が甲子園で活躍する中、昨年はベンチ入りもできなかった。

 メンバー入りを目指し、入学時から内野手のレギュラーを争ったのは、井阪太一選手(3年)だ。1年生に課される学校からグラウンドまで4キロを走る「山ラン」で、毎日全身が筋肉痛になった。井阪選手と「しんどいけど、明日も乗り切ろうな」と励まし合った。「ライバルだけど、普段は大切な友達です」。

 井阪選手は昨秋から公式試合に出るようになった。焦りを感じ、冬は猛練習。重さ1キロの木製バットでの素振り20回10セットを日課とした。スイング力が付き、打球の距離が伸びた。2月下旬、手にした背番号は「3」だった。「ライバルの存在があったから頑張れた。決勝でもチームに貢献したい」と決意を語る。【加藤佑輔】

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