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春日山原始林(奈良市) シカなどの食害、若木育たず 啓発で保全の輪を /奈良

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春日山原始林を背に、森が枯れゆく状況への危機感を語る杉山拓次さん=奈良市雑司町の春日山遊歩道で、数野智史撮影
春日山原始林を背に、森が枯れゆく状況への危機感を語る杉山拓次さん=奈良市雑司町の春日山遊歩道で、数野智史撮影

 世界遺産「古都奈良の文化財」の一つ「春日山原始林」(奈良市)が、若木の“後継者不足”に陥っている。森を主に構成するカシやシイといった巨木の若木がシカなどの食害で育っていないことが、大きな要因と考えられている。シカをシンボルに自然との共生をPRしている奈良だが、地元の保全団体は「森の目線も加えて100年、200年後を見据えなければ、手遅れになる」と警鐘を鳴らしている。【数野智史】

 春日大社(奈良市)付近から、春日山原始林を通って若草山(標高341メートル)頂上まで続く春日山遊歩道。たくさんの巨木がそびえる中、枯れた直径数メートルのカシの真上を見ると穴を開けたように青い空が広がる。「このような場所を『ギャップ』と呼びます。ギャップから光の注ぐ所に何が育っているかを観察すると、次の森がどんな姿になるかが見えてきます」

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