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第93回センバツ高校野球

第93回選抜高校野球大会の特集サイトです。3月19日から4月1日まで阪神甲子園球場での熱戦を全試合ライブ中継します。

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第90回選抜高校野球

智弁和歌山12-10東海大相模 智弁和歌山、十回自信の集中力

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【智弁和歌山-東海大相模】十回表智弁和歌山無死、本多が右前打を放つ=阪神甲子園球場で2018年4月3日、猪飼健史撮影 拡大
【智弁和歌山-東海大相模】十回表智弁和歌山無死、本多が右前打を放つ=阪神甲子園球場で2018年4月3日、猪飼健史撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

準決勝(3日・阪神甲子園球場)

 ▽午前11時2分開始(観衆3万5000人)

智弁和歌山(和歌山)

  0023001402=12

  4000240000=10

東海大相模(神奈川)

 (延長十回)


 智弁和歌山がシーソーゲームで打ち勝った。4点を先行されたが、四回に4長短打で3点を奪って逆転。4点を追う八回に林と黒川の2点適時打で追いつき、延長十回1死二、三塁から冨田の中犠飛と黒川の左前適時打で2点を勝ち越した。一回途中で登板の平田は七回以降、要所を締めた。東海大相模は一回に4長短打などで4点。五回は渡辺の右越え2ランで逆転し、六回は3敵失に乗じて5点差に広げたが、投手陣に球威がなかった。

 ■白球を追って

ミスは打って取り返す、何点差でも

 ボール気味の外角高めのスライダーをおっつけると、打球は一、二塁間をきれいに抜けていった。延長十回の智弁和歌山の攻撃。八回の守りから途中出場していた本多が先頭打者として放った一打が、打線の強力ぶりを如実に示していた。

 この試合での初打席にも「自分は代打要員。打力は先発選手に負けない自信がある」と集中力を高め、追い込まれながらも4球目をうまく捉えた。控え選手らしからぬ巧打で続く3番・林につなぐとともに、東海大相模のエース右腕・斎藤にプレッシャーをかけ、黒川の左前適時打などによる2点勝ち越しを呼び込んだ。

 一回に4点を先取され、一度は逆転したのに五回にひっくり返される展開。六回の守りでは3失策と乱れて5点差にまで広げられた。だが、智弁和歌山の選手たちは「ミスは打って取り返すしかない。何点差でもいける」(黒川)と焦りはなかった。持ち前のフルスイングを続けて15安打。相手捕手・佐藤を「ボール球でも簡単に打たれ、斎藤の投げる球がなくなった。球を的確に捉える相手打線が一枚うわてだった」と嘆かせた。

 創成館に11-10で延長十回逆転サヨナラ勝ちした準々決勝に続き、2試合連続で5点差をはね返しての延長戦勝利。高嶋監督は「勝った気がしない」と笑うが、伝統の強打をよみがえらせた選手たちは自信に満ちあふれ、紫紺の大旗はもう目の前だ。【倉沢仁志】

勘違いで単打に

八回表智弁和歌山2死二、三塁、林が右越え2点適時打を放つ=猪飼撮影 拡大
八回表智弁和歌山2死二、三塁、林が右越え2点適時打を放つ=猪飼撮影

 ○…あとひと伸びで本塁打だった。4点を追う八回2死二、三塁、智弁和歌山の3番・林は高め速球を振り抜き、右翼フェンス直撃の2点適時打。右翼手に捕られたと思って走るスピードを緩めたため、単打になって苦笑いをした。しかし、主砲の一打は打線を勢いづかせてこの回に追いつき、延長十回の勝ち越しにつなげた。六回の守りでは自らの三ゴロ一塁悪送球も絡んで4失点したが、「(ベンチで)みんなに怒られて、気持ちの切り替えができた」と名誉挽回した。

 ■春きらめく

歓声にのまれた実力 森下翔太中堅手=東海大相模・3年

一回裏東海大相模無死一塁、森下が左前打を放つ=山崎一輝撮影 拡大
一回裏東海大相模無死一塁、森下が左前打を放つ=山崎一輝撮影

 両チーム計22点の打撃戦の中、中軸として存在感を発揮できなかった。1点先取後の一回無死一塁では左前打でつなぎ、3点リードの六回無死三塁では右犠飛。終盤も2四球を選び、チームに貢献したものの「自分が打たないと勝てない」と敗戦の責任を背負った。

 1年生から4番を務め、昨秋の公式戦の24打点は今大会出場選手中最多タイで、高校通算46本塁打の注目の右スラッガーだ。だが、全4試合で15打数4安打2打点にとどまり、長打なしと期待に応えられなかった。不振の原因について「警戒される中で変化球を簡単に見逃し、ミスショットをして、厳しい球を打たされた」と分析した。

 試合後、チームメートたちが泣く中で「中心選手として周りの選手を励ましたい」と必死に涙をこらえた。大歓声の雰囲気にものまれ、「実力の半分も出せなかった」と振り返った初めての甲子園。「智弁(和歌山)にリベンジしたい」。目標の日本一に向け、すぐに気持ちを切り替えた。【佐野優】

逆転弾で欲出た

 ○…東海大相模の7番・渡辺の逆転2ランは空砲に終わった。1点を追う五回2死一塁で、高めに浮いたチェンジアップを捉え、ライナーで右翼ポール際に放り込んだ。今大会2本目のアーチだったが、六回2死二塁は二ゴロ。「(本塁打は)自分にとってプラスだけれど、次の打席は欲が出た」と反省の弁。昨秋の神奈川大会は4番だっただけに「勝ちにつながる打撃で、信頼される中軸になりたい」。

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