メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

柏市立柏の葉中

きょう開校 LGBT配慮の制服 スカート、スラックス 性別関係なく選択 /千葉

 5日に開校する柏市立柏の葉中学校は、性的少数者(LGBTなど)への配慮も考えた新しい制服を導入する。新制服には保護者の意見も取り入れられ、男女とも性別に関係なく、スラックスやスカートなどを自由に選べるようにしたことが特徴だ。【橋本利昭】

     全国の高校では寒さ対策などで女子がスカートの代わりにスラックスを選べるところが増えている。柏の葉中のように性的少数者に配慮した導入もある。だが、こうした制服の導入状況について、県は取材に「調査しておらず、わからない」としている。

     市教委によると、市内にある20の公立中学校は、学校ごとにデザインが異なるものの、基本的には男子は詰め襟の学生服、女子はセーラー服だ。一方、市北部の人口急増に対応するため28年ぶりの新設校となる柏の葉中は、市内で初めてブレザーを採用。男女ともシングルブレザーの左胸にエンブレムが付き、男子用はネクタイとグレーにチェック柄のスラックス(写真(1))。女子用はスカートとスラックス、ネクタイとリボンを用意し、自由に組み合わせられるようにした(写真(2)~(5))。男女とも性別に関係なく選択できる。

     開校に当たり、市教委が昨年9月、同中学校に入学する柏の葉小学校の全学年の保護者にアンケートしたところ、約500人中、約9割が「制服は必要」と回答した。これを受け、同10月、保護者と児童代表、PTA役員ら12人の委員で構成する検討委員会を設置。委員に対し、市教委は事前に服装、トイレなどで性的少数者に特別な配慮をしている件数などを調査した文部科学省の教員向けの資料を配った。検討委は「性的少数者らに可能な限り配慮した制服がいい」との意見で一致し、「高校ではスカート、スラックスを選択できる学校が増えている」「女子がスカートで自転車をこぐのを見ると、スラックスでもいいと思う」「ネクタイ、リボンを選択すると幅が広がり、さまざまな配慮が可能」などの意見が出た。その後、5社が性的少数者に対応した制服を提案し、保護者と児童の投票などを経て、衣料品メーカーの「トンボ」(本社・岡山県)の制服が採用された。

     市教委によると、他の中学から柏の葉中に転校する2、3年生22人は、これまで着用してきた制服で通う予定という。新しい制服を着用することになる新1年生68人(男31人、女37人)では、女子がスラックスを購入したケースはないものの、ネクタイとリボンを一緒に購入した生徒はいる。市教委は「制服を選べるようにしたことで、将来悩んでいる生徒が入学した場合でも対応できると思う。今後も、性的少数者などの問題を含め、既存の学校にも制服に関する情報提供をしていきたい」としている。


     ■ことば

    LGBT

     レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害などの心と体の性が一致しない人)の英語の頭文字を取った用語。性的少数者の総称として使われることが多い。同性カップルを結婚に相当する関係と認める証明書を発行する自治体もあり、多様な生き方を尊重する動きが進んでいる。

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 万引き犯 メルカリ内で捜索 書店、執念の「御用」
    2. チリ 「121歳」の男性死亡
    3. 受刑者逃走 なぜ捕まらないのか 2週間、延べ1万人投入
    4. ももクロコンサート 2日間で3万人が熱狂 滋賀・東近江
    5. あおり運転 容疑で元勤務医逮捕 幅寄せでバイク男性重傷

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]