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第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月9日~25日)の特集サイトです。

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第90回選抜高校野球

県勢2校の戦い振り返る 東海大相模 継投パターンを確立/慶応 「詰めの甘さ」を実感 /神奈川

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 <第90回センバツ>

 第90回記念選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催)は4日、熱戦に幕を下ろした。県勢は2校が出場。7年ぶりの優勝を目指した東海大相模は、昨秋の各地方大会の覇者が集まる激戦ブロックを勝ち抜いて4強入りし、9年ぶり9回目の出場だった慶応は、初戦で惜敗したが終盤に粘りを見せる好ゲームを展開した。2校の戦いの軌跡を振り返る。【中村紬葵】

 東海大相模は大会序盤から持ち前の強力打線で「アグレッシブベースボール」を体現。投手陣は昨年9月の県大会決勝以来の公式戦登板となったエースの斎藤礼二投手(3年)と野口裕斗投手(2年)の継投で、準決勝に進出した。

 打線は初戦の聖光学院(福島)戦と静岡(静岡)戦ともに2桁安打で大量得点。昨秋の公式戦で得点源だった小松勇輝主将(3年)ら1~3番だけでなく、6番・後藤陸と7番・渡辺健士郎、9番・佐藤暖起の3選手(いずれも3年)が奮起した。渡辺は静岡戦で2点本塁打を放ち、「どんな形でも1点とろうと思った。監督の指示通り中堅狙いを忠実にできた結果」と納得の表情を見せた。昨秋の公式戦打率1割台と苦しんだ佐藤は静岡戦で今大会初安打を放つと安堵(あんど)の表情を見せ、続く日本航空石川(石川)戦も2打数2安打、2得点と活躍した。

 投手陣はエースの斎藤投手が初戦の聖光学院戦に先発。無失点だった昨秋の県大会ほどの直球の伸び、変化球のキレが感じられないながらも、九回2死まで被安打3と粘りの投球を披露した。2戦目からは、大会が近づくにつれて調子を上げていた野口投手が先発。持ち前の強心臓を発揮して試合をつくり、斎藤投手への継投パターンを築いた。

 迎えた智弁和歌山(和歌山)との準決勝は、初回に4点を先制するなど打線が勢いを見せたが、終盤は相手エースの前に失速。野口、斎藤両投手も計15安打を浴び、最大時に5点あったリードを守れなかった。延長十回の激闘の末に敗れ、斎藤投手は「自分の力不足」と繰り返した。

 「甲子園で勝つことは難しい。監督の考えが選手にも一貫しているチームと対戦して自チームの未熟さを感じた」。門馬敬治監督は新チームになって言い続けてきた「意思統一、意志徹底」を相手に見せつけられ、唇をかみしめた。

 慶応は昨夏の甲子園に出場した彦根東(滋賀)との初戦に敗れたが、両エース左腕が手に汗握る投手戦を展開し、打線も終盤、粘り強さを見せた。

 エースの生井惇己投手(3年)は立ち上がりの初回に2死一、二塁のピンチをしのぐと、四回からは毎回走者を背負いながらも4失点に抑えた。「変化球の制球が定まらず、直球一辺倒になってしまった」と話したが、初めての甲子園で九回、147球を投げきった。

 打線は相手エースの要所を締める投球に苦戦した。終盤に善波力(2年)の適時打で逆転する粘りを見せ、再逆転された後も1点差まで詰め寄ったが、あと一歩及ばなかった。

 「詰めの甘さが顕著に出てしまった。もっと隙(すき)のないチームを目指す」。下山悠介主将(3年)は気持ちを新たにし、甲子園を後にした。


東海大相模 打撃成績

背番号 選手名   学年  打数 安打 本塁打 三塁打 二塁打 打点 三振 四死球 犠打 盗塁 失策   打率

 1  斎藤礼二  (3)  8  2   1   0   0  3  4   1  0  0  0 .250

 2  佐藤暖起  (3) 13  3   0   0   2  1  1   1  2  0  0 .231

 3  渡辺健士郎 (3) 13  5   2   0   0  7  1   3  1  2  0 .385

 4  山田拓也  (3) 15  4   0   0   2  2  0   5  0  0  0 .267

 5  金城飛龍  (2)  0  0   0   0   0  0  0   0  0  0  0    -

 6  小松勇輝  (3) 19  6   1   2   0  2  2   1  0  1  1 .316

 7  梶山燿平  (3) 14  3   0   0   1  4  3   3  1  4  0 .214

 8  森下翔太  (3) 15  4   0   0   0  2  3   4  1  1  0 .267

 9  後藤陸   (3) 14  5   0   1   1  4  1   1  2  0  0 .357

10  浅海大輝  (3)  2  1   0   0   0  0  0   0  0  0  0 .500

11  野口裕斗  (2)  5  1   0   0   0  1  0   1  0  0  0 .200

17  上杉龍平  (3) 18  5   0   0   2  2  4   1  1  0  1 .278

18  遠藤成   (2)  0  0   0   0   0  0  0   0  0  0  0    -

投手成績

背番号 選手名  学年  試合 投球回   被安打 奪三振 四死球 自責点  防御率

 1  斎藤礼二 (3)  4 20     13   7   9   8 3.60

10  浅海大輝 (3)  1 1回2/3   2   0   2   0 0.00

11  野口裕斗 (2)  3 15     14   6  12   7 4.20

18  遠藤成  (2)  1 1/3     1   0   1   0 0.00


慶応 打撃成績

背番号 選手名   学年  打数 安打 本塁打 三塁打 二塁打 打点 三振 四死球 犠打 盗塁 失策   打率

 1  生井惇己  (3)  3  0   0   0   0  0  2   0  0  0  1 .000

 2  善波力   (2)  4  1   0   0   0  2  2   0  0  0  0 .250

 3  吉川海斗  (2)  1  0   0   0   0  0  1   1  2  0  1 .000

 4  奥村拓馬  (3)  3  1   0   0   1  1  0   1  0  0  0 .333

 5  下山悠介  (3)  3  0   0   0   0  0  0   1  0  0  0 .000

 6  宮尾将   (3)  2  0   0   0   0  0  0   2  0  0  0 .000

 7  大川裕也  (3)  4  2   0   0   0  0  2   0  0  0  0 .500

 8  関展里   (2)  4  0   0   0   0  0  1   0  0  0  0 .000

 9  石田新之介 (3)  2  1   0   0   0  0  0   1  1  1  0 .500

15  広瀬隆太  (2)  1  0   0   0   0  0  1   0  0  0  0 .000

投手成績

背番号 選手名  学年  試合 投球回 被安打 奪三振 四死球 自責点  防御率

 1  生井惇己 (3)  1   9  11   5   1   3 3.00

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