飛翔・創成館
’18センバツ 粘りの8強、歴史作った 総括と夏への課題 /長崎
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<第90回選抜高校野球>
第90回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)が4日閉幕した。4年ぶり3回目のセンバツに挑んだ創成館は、「苦戦しても敗戦しない」の部訓通り粘り強く戦い、8強まで勝ち上がる活躍をみせた。創成館の歴史に新たな1ページを刻んだ大会を振り返り、夏への課題を探った。【今野悠貴】
■話題の5投手、底上げを
選手5人を投手として登録し、相手打線に応じて先発を変える継投策が話題を呼んだ。主戦の左腕、川原陸投手(3年)は初戦の下関国際(山口)戦に先発し被安打4。続く智弁学園(奈良)戦は抑えで登板し、自信を深めた。
大会直前に登録された右腕、酒井駿輔(3年)は、智弁学園戦で6回を投げ、鋭い変化球で三振の山を築いて勝利に貢献。稙田(わさだ)龍生監督(54)にも「酒井の好投に尽きる」と言わしめた。
しかし、準々決勝ではリリーフ陣が智弁和歌山の打線に捕まり、稙田監督は「継投が後手後手になってしまった」と唇をかんだ。2、3年だけで25人の投手がいる創成館。完投する大黒柱が出てくるか。
■大舞台で打線つながった
2、3回戦はロースコアの展開だったが、昨秋の3番から1番に替わった峯圭汰主将(3年)が「気楽になった」とチャンスメークに活躍した。
ヒーローも生まれた。智弁学園戦のサヨナラ本塁打は、自身初の公式戦本塁打となった松山隆一選手(同)。昨秋は6番だったが3番へ。「下半身を冬に鍛えた成果が出た」とはにかんだ。準々決勝は一転して両チーム計30安打の乱打戦に。5安打の野口恭佑選手(同)をはじめ、湿りがちだった打線がつながった。一方で大会直前に主砲の杉原健介選手(同)が打線から離れたのは痛かった。
夏は「守備の創成館」に、好機に打ち負けない打撃力を加えたい。
輝いていた球児たち 取材終え担当記者
1月下旬にセンバツ出場が決まり、「球児と同じに」と、長髪を6ミリにして約2カ月間、諫早市内のグラウンドに通った。選手は練習前には必ず「球ギワの執念」という今年のスローガンを全員で唱和した。視線の先には「全国制覇」の横断幕。九州を中心に、全国から創成館に集まった球児たちの本気度を感じた。
雪がグラウンドの照明に照らされた冬から、桜咲く春へ。ナインはもちろん、サポートした全部員が甲子園の舞台で輝いていた。「創成館の新しい伝統を作ろう」と臨んだセンバツで、確かに歴史は作られた。多くの卒業生や関係者が勇気をもらった。だが、夏への戦いはもう始まっている。準々決勝で味わった「甲子園での悔しさ」を胸に、また夢の舞台に戻ってきてほしい。【今野悠貴】
今大会の記録
▽2回戦
創成館 3-1 下関国際
▽3回戦
創成館 2-11 智弁学園(延長十回)
▽準々決勝
智弁和歌山 11-10 創成館
(延長十回)
〔長崎版〕
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