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経済観測

世界情勢は複雑怪奇=国家公務員共済組合連合会理事長・松元崇

 戦前のことになるが、「欧州情勢は複雑怪奇」と表明して退陣した首相がいた。平沼騏一郎である。当時、世界では大恐慌の影響もあって資本主義への信頼が揺らぎ保護主義がまん延していた。他方で、第一次世界大戦中のロシア革命で成立した共産主義国家のソ連が、計画経済の下に目覚ましい発展を見せていた。恐慌は貧しい人々の生活を直撃し、共産主義へのシンパシーが広がっていた。そのような中で、強力な反共・反ソ政策を打ち出していたのが、第一次世界大戦の敗戦国ドイツで台頭してきたヒトラーだった。

 そのヒトラーの誘いに応じてわが国は、1936年に日独防共協定を、37年に日独伊防共協定を結び、39年には、それを軍事同盟(日独伊三国同盟)に格上げする交渉を行っていた。そして、共産主義のソ連とは、39年5月にノモンハンで大規模な軍事衝突に至っていた。それなのに、39年8月、ヒトラーが突然手のひらを返してソ連と独ソ不可侵条約を結んだのである。それは、まさに「欧州情勢は複雑怪奇」という事態の出現であ…

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