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音楽の窓から世の中を眺めて

正統なき世界のポピュリズムの台頭 びわ湖リングを見て

=びわ湖ホール提供

 びわ湖ホールが4年がかりで取り組む「ニーベルングの指環(リング)」。今年は「ワルキューレ」が上演され、ダブルキャストの2公演を鑑賞してきた。

 ミヒャエル・ハンペさん(演出)、ヘニング・フォン・ギールケさん(美術・衣装)、齋藤茂男さん(照明)による舞台は、ト書き通りの写実的な作りで、どの場面も名作絵画のように美しい。

 第1幕で、冬の嵐の中をフンディング宅に避難したジークムント。敵の手中に落ちたと分かり、危機に陥った夜に、ジークリンデと語り合い、心を通わせる。その時、舞台はいきなり春になる。「突如、満身に月光を浴びたふたりは互いの姿をはっきり認め合う」という、むちゃとしか思えないワーグナーの指示を、ハンペ演出は、プロジェクションマッピングの技法と巧みな照明で、忠実に実現した。木々に花が咲き誇り、月明かりに照らさ…

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江川紹子

えがわ・しょうこ 神奈川新聞社会部記者を経てフリーライターに転身。その後、オウム真理教による一連の凶悪事件などの取材・報道を通じて社会派ジャーナリストとして注目を集める。新聞、週刊誌の連載やテレビの報道・情報番組のコメンテーターとして活躍。近年、クラシック音楽やオペラの取材、アーティストのインタビューなどにも取り組んでいる。Twitter:@amneris84 ‏

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