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欧州悩ませた「時計の遅れ」問題、暫定措置でひとまず解決

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 [サラエボ 3日 ロイター] - コソボとセルビア間の電力を巡る問題から、欧州で一部のデジタル時計が6分近く遅れる事態が起きていたが、欧州送電系統運用者ネットワーク(ENTSO─E)が、ひとまず問題を解決したという。

 発端は、コソボが生産量を上回る電力を使用したこと。均衡維持を担当するセルビアがこのギャップを埋められず、欧州の変圧網で周波数が基準の50ヘルツから49.996ヘルツに低下する現象が1月半ばから3月にかけて発生、これに伴い、電子レンジや時計付きラジオなど、交流電力の周波数を基準に時刻合わせを行うデジタル時計に遅れが生じた。

 ENTSO─Eは2日、加入する26社が3月、周波数を50ヘルツに戻すため電力供給を強化し、平均周波数を50.01ヘルツに維持する埋め合わせ措置を実施したと発表した。

 コソボ北部のセルビア人住民は、電気料金の支払いを拒否して地元から供給を受けており、この地域に電力の不均衡が生じたことから欧州全域に影響が及んでいた。

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