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第93回センバツ高校野球

第93回選抜高校野球大会の特集サイトです。3月19日から4月1日まで阪神甲子園球場での熱戦を全試合ライブ中継します。

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第90回選抜高校野球

大会回顧 智弁和歌山、多難乗り越え快進撃 叱責に奮起し団結 /和歌山

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【創成館-智弁和歌山】十回裏智弁和歌山2死一、二塁、サヨナラ打を放った黒川(手前)を出迎える智弁和歌山の選手たち=阪神甲子園球場で2018年4月1日、猪飼健史撮影 拡大
【創成館-智弁和歌山】十回裏智弁和歌山2死一、二塁、サヨナラ打を放った黒川(手前)を出迎える智弁和歌山の選手たち=阪神甲子園球場で2018年4月1日、猪飼健史撮影

 <センバツ2018>

 第90回記念選抜高校野球大会で準優勝した智弁和歌山は、全盛期をほうふつとさせる強打で高校野球ファンに鮮烈な印象を与えた。大会中も野球に対する姿勢を見つめ直し、複数選手の体調不良などアクシデントも乗り越えて快進撃を続けた。

 「自分勝手な行動をとる選手がたくさんいる。ここ最近、甲子園で勝てないのは勝利への執念がないからだ」

 3回戦(国学院栃木戦)前日の3月29日、高嶋仁監督は練習に取り組んでいた選手たちを叱責した。疲労のためか散漫な姿が見受けられたからだった。

 捕手の東妻(あづま)純平選手(2年)も準備不足を痛感していた。中谷仁コーチから3回戦を控え、対戦相手の事前研究が十分ではないことを指摘され、試合ビデオを通じた分析を徹底した。東妻選手は「(初戦の富山商戦で)1勝して安心した部分があった」と省みる。

 甲子園入りした後、チームにはコンディション面での不安要素も生まれていた。主戦・平田龍輝投手(3年)がウイルス性胃腸炎で体重が約5キロも落ちたのに続き、西川晋太郎選手(2年)、東妻選手らも似た症状を呈した。田中勇也選手(3年)は発熱を押しての試合出場となった。

 さまざまな困難の中、逆にチームは引き締まる。準々決勝・創成館戦、準決勝・東海大相模戦はいずれも大差をひっくり返しての劇的勝利となった。中谷コーチは「チームとして不完全な状態を打破して優勝するには、団結するしかない」と説く。

 決勝で宿敵・大阪桐蔭に敗れはしたが、夏に向けた発奮材料となっているのは確かで、文元洸成主将(3年)は「準優勝では意味がない。夏は優勝して自分たちがマウンド上で喜びたい」と誓った。【木原真希】

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