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【メンフィス(米南部テネシー州)長野宏美】米国の公民権運動の黒人指導者、マーチン・ルーサー・キング牧師が凶弾に倒れてから4日で50年。キング牧師が「肌の色でなく、人格そのもので評価される国になる」ことを夢見た米国はこの間、何が変わったのか。
西部カリフォルニア州サクラメントで今年3月、車上荒らしの通報を受けて現場に駆けつけた警官が、逃走しようとした黒人男性(22)が銃を持っていると誤認し、射殺した。男性が実際に手にしていたのは携帯電話だったが、20発も発砲された。人種的な偏見だとして怒った人々が連日、デモで抗議した。
これに限らず、米国では黒人が警官に暴力を受ける例が後を絶たない。2013年には「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大事だ)」を合言葉に抗議活動を行う運動が全米に広まった。
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