県は6日、武田薬品工業(大阪市)とヘルスケア関連産業の創出などに関する覚書を締結した。同社が創薬研究のグローバル拠点「湘南ヘルス・イノベーション・パーク」を藤沢市に設置したことを受けたもので、連携し協力すると確認した。
昨年開設された同パークは、同社の研究者だけでなく、ベンチャー企業や大学にも開放し、高い技術をもつ人材の交流などを行うというもの。既に18社が入っており、国内最大級の研究開発拠点を目指している。
締結式で黒岩祐治知事は「セミナーやベンチャー支援などを協力して行い、産業面から政策推進に挑戦したい」とあいさつ。同社のクリストフ・ウェバー社長も「パークの入居企業らと県内の関連施設との連携が増加し、さらなるイノベーションが生み出される可能性がある。近い将来、県との連携が最重要な基盤の一つになることを望みます」と話した。【国本愛】