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経済観測

毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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ベトナム実習生を労働の担い手に=ベトナム簿記普及推進協議会理事長・大武健一郎

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 ベトナムでは旧正月に家族や親戚が故郷に集って祝うため、前後2週間ぐらいは実質的に仕事が中断する。その間はベトナムに行くのをやめて北海道から九州まで日本各地を回って現状を見聞した。

 気付いたことは、東京や大阪、名古屋などの大都市だけでなく、旭川や松江、松山、長崎、鹿児島といった地方中核都市でも人手不足となっていることだ。地域振興を図りたくても、働いてくれる人が見つからないという嘆きが聞かれた。私がベトナムなどで人材育成のボランティア活動をやっていることを話すと、「ベトナム人はまじめでよく働くと聞くので、技能実習生を紹介してくれないか」という要望が多数寄せられた。

 日本は15~64歳の生産年齢人口が1995年にピークに達し、2015年には団塊の世代(1947~49年生まれ)が65歳以上の高齢者になった。しかも、3月1日時点の人口推計によれば、75歳以上の後期高齢者が1770万人で、65~74歳の前期高齢者人口を上回った。後期高齢者は、働くことが難しい方が急増する。25年には団塊の世代全員が後期高齢者になるので、労働力不足は今後ますます深刻になる。

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