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イラク日報空自にも

なぜ今、教訓生きず 陸自と同じ構図

イラク日報問題を受けて防衛省で開かれた緊急幹部会で、山崎幸二陸上幕僚長(左から3人目)や丸茂吉成航空幕僚長(左)らに訓示する小野寺五典防衛相(右)=2018年4月6日午後4時39分、秋山信一撮影

 防衛省が国会で「不存在」としていた自衛隊のイラク派遣部隊の日報が、陸上自衛隊に続き、航空自衛隊でも見つかった。昨年2月に当時の稲田朋美防衛相の指示で探索した部署から事後に見つかるという構図は陸自と同じ。さらに南スーダン国連平和維持活動(PKO)日報問題の再発防止策の柱として掲げられた「統合幕僚監部への日報の集約」を行う段階でも見逃されており、教訓が生かされていなかったことが浮き彫りになった。

 「部隊が保管し、業務に使用する文書も行政文書だ。適切な管理は重要な責務だと認識してもらいたい」。小野寺五典防衛相は6日夕、防衛省2階の講堂で、自衛隊や内部部局幹部ら約800人を緊急に集めて訓示した。音声は全国約25万人の隊員に同時配信されており、小野寺氏は「訓練で基本動作を繰り返して体にしみこませて覚えるように、文書管理や情報公開も基本として身につけていただきたい」と語りかけた。

 空自の日報は2004年3月6~8日の3日分(3ページ)で、空幕運用支援課の共有フォルダーにある約400ページのPDF文書「イラク空輸実績」から見つかった。日報には運航経路、飛行時間、拠点だったクウェートでの会議や取材対応の記録が記載されていた。

 運用支援課の共有フォルダーは、昨年2月に野党議員からの資料要求を受けて、稲田氏がイラクの日報の探索を指示した際にも調査対象になった。ただ「イラク空輸実績」は派遣空自部隊の活動を週ごとにまとめた資料。本来は日報を保存するフォルダーではないため、担当者は全体を丹念に確認しなかったという。

 統幕は日報類の集約を始めた昨年8月、陸自で日報が見つかった後の今年3月などに、空幕に探索指示を出していた。運用支援課はそのたびに対象になったが、日報は見つからなかった。

 一方、統幕に日報類を集約するにあたっての空幕からの指示にも問題があったとの指摘がある。陸幕は昨年11月に陸自全部隊に日報類を提出するよう指示。海上自衛隊が主体のソマリア沖での海賊対処活動の日報類も統幕への集約作業が進んでいる。これに対し、空幕では昨年夏、「統幕参事官が日報類は一元管理する」との通知を出しただけだった。具体的に日報などを提出するようには求めておらず、文書管理を徹底する重要性が空自全体に伝わっていたか疑問が残る。【秋山信一】

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