レスリング

協会、伊調選手へのパワハラ謝罪 栄氏が辞任

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記者会見で謝罪する日本レスリング協会の福田富昭会長(右端)ら=東京都渋谷区で2018年4月6日午後7時49分、藤井達也撮影
記者会見で謝罪する日本レスリング協会の福田富昭会長(右端)ら=東京都渋谷区で2018年4月6日午後7時49分、藤井達也撮影

緊急理事会で、第三者の「認定」報告書に従う考え明らかに

 日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)が教え子で五輪4連覇した伊調馨選手(33)=ALSOK=にパワーハラスメントを繰り返したとして告発された問題で、日本協会は6日、東京都内で緊急理事会後に記者会見し、栄氏による伊調選手へのパワハラ行為を認め、謝罪した。栄氏は同日付で強化本部長を引責辞任。強化トップ辞任の波紋は大きく、閉鎖的な組織の体質が問われるとともに、東京五輪に向けた強化体制の大幅な見直しを迫られることになった。【松本晃、倉沢仁志、円谷美晶】

 この日の緊急理事会で日本協会は、調査を委託した第三者の弁護士3人が一部のパワハラを認定した報告書の内容を受け入れた。弁護士は伊調選手や栄氏ら19人から聞き取りし、告発状以外の内容も含め、2008年8月から18年3月の約10年間について調査した。報告書では、栄氏が拠点を至学館大から東京に移した伊調選手に対して日本代表合宿で「よく俺の前でレスリングできるな」とした発言や、伊調選手が師事した日体大コー…

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