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今春、宝塚音楽学校に入学 中尾雪観さん パワー届ける男役に /京都

中尾雪観さん(17)=京都市

 「自分の受験番号を見つけた時、たくさんのフラッシュが光ったみたいに頭の中が真っ白になった。気付いたら叫んでいました」。京都市上京区の中尾雪観(ゆきみ)さん(17)は先月29日、宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)106期の入学試験に合格した。受験生965人中の40人。2度目の挑戦で24・1倍の狭き門をくぐった。

     京都国際フランス学園(下京区)高等部のプルミエール(高校2年に相当)を中退し、11日から寮生活が始まる。まず規律を学んでから入学式は17日。「今はワクワクしている。厳しそうだが、なんとか食らいついていきます」と目を輝かす。

     父はフランス人で母は日本人。14歳の時、初めて宝塚歌劇に出会った。フランス革命に翻弄(ほんろう)される人々を描いた月組公演「1789-バスティーユの恋人たち-」を両親、2歳年上の姉と観賞し、ルイ16世の弟を演じた男役の美弥るりかさんに夢中になった。「私もこの世界を目指したい。人生が変わってしまうと感じた」と振り返る。

     その後は全5組の公演に姉と通った。2016年の秋、元タカラジェンヌの諏訪あいさん(65)が主宰する中京区のスクールに入り受験に備えた。8歳から続けるバレエに加え、声楽やジャズダンスなども稽古(けいこ)した。平日は放課後の午後4時半から午後10時まで。入試対策のレッスンのため週末は宝塚市に通った。

     だが、半年後の17年の入試は実技を見る2次で不合格。「初見の楽譜で歌う試験で、緊張して音符を読み間違え、声も震えた」。落ちた日から翌年に向け練習時間を増やした。睡眠時間は平均5時間。街で撮影した「106」と光る看板の画像を携帯電話の待ち受け画面にし、毎日眺めては気持ちを高めた。合格は「全てを出し切った」結果だった。

     身長168センチのすらりとした体形。男役を目指し、腰まであった髪を切った。「宝塚の魅力は、ときめき。キラキラした世界で、見ると元気がもらえる。私も将来、お客さんにパワーを届けたい」と誓う。【国本ようこ】

    〔京都版〕

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