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ストーリー

震災前、行方不明になった18歳(その1) 「溺死」のち「不詳」

娘の沙也香さんの墓を訪れ、手を合わせる母親=福島県南相馬市で2018年2月、竹内紀臣撮影

 東日本大震災から1カ月余りが過ぎた2011年4月18日。福島県南相馬市小高区の海岸近くにある沼地のそばで、身元不明の若い女性の遺体が見つかった。検視に回され、目立った外傷もないことから、震災による津波の犠牲者と判断された。その日のうちに、死因「溺死」、死亡推定時刻「3月11日午後4時ごろ」とする死体検案書が作成され、遺体は翌日、荼毘(だび)に付された。

 5月、事態は急転する。身元不明遺体の服装などを掲載するホームページを見た同市の会社員、清水義勝さん(55)から「遺体はうちの娘ではないか」と問い合わせがあったのだ。清水さんの長女、沙也香さん(当時18歳)は震災の3週間ほど前の2月19日から行方不明になっていた。しかし、交際相手の男性(当時24歳)が直後に自殺したことで事件性が浮上。南相馬署が公開捜査に踏みきり、情報提供を求めていた。

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