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我らが少女A

/245 第7章 6=高村薫 田中和枝・挿画監修

 一時間後、雪子は木更津市内の君津中央病院にいる。看護師にとっては県随一の三次救急病院の威容は、さまざまな傷病の程度が軽いものではないことの証でもあり、知らぬ間に眉根に皺(しわ)を寄せながら、あれこれ忙しく頭を巡らせた末に、看護学校時代の同期の友人が看護局にいることを思い出し、西病棟五階のナースステーションで本人に会う。

 あらまあ、何年ぶり? 少し痩せた? いまも桜町病院? 気の置けない旧友同士の挨拶(あいさつ)もそこ…

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