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旭硝子 日本近代化へガラス国産挑戦

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=同社提供
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 三菱の2代目社長・岩崎弥之助(やのすけ)氏の次男・岩崎俊弥(としや)氏が1907年に創業した。当初は「三菱硝子」と命名するはずだったが、当時、ガラスの国産化は技術的に難しかった。岩崎社長は「万一、事業が失敗して三菱の名を汚すことがあってはいけない」と考え、三菱とは関係のない「旭硝子」を社名に採用。三菱グループなのに三菱を冠さない企業はほかに日本郵船、キリンビールなどがあるが、少数派だ。

 創業当時の日本は日露戦争の勝利で起業熱が高まり、さまざまな産業が誕生した。ロンドン大で応用化学を専攻した岩崎氏は「近代国家を目指す日本は、社会資本としてガラスを国内で製造する必要がある」と決意した。しかし、板ガラス製造の技術的ハードルは高く、輸入品に挑戦する時代だったという。

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