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岩間陽子・評 『立憲君主制の現在 日本人は「象徴天皇」を維持できるか』=君塚直隆・著

 (新潮選書・1512円)

良き君主制の維持に必要なものは

 「天皇陛下ってなあに?」という幼い子供の質問を受けた経験は、大概の大人にあるのではないだろうか。「日本の王様だよ」とか、「日本で一番えらい人だよ」というあたりが、常套(じょうとう)の答えだと思うが、これで答えたことになるか。「一番えらい」と言われると、その人はさぞかし金持ちで、命令しさえすればなんでもかなうと子供は思うだろうが、そういうものでもない。いきおい、なんとも歯切れの悪い答えになる。しかし、本書を読むと、そもそも「王様ってなあに?」という問いに答えることも、それほど簡単でないことがよく分かる。おとぎ話のような気楽な王様は、現実の世界ではまず生き延びられないようだ。王様は王様で、苦労の種が尽きることがない。

 本書の著者君塚直隆氏は、イギリス政治外交史の研究者であると同時に、知る人ぞ知るイギリス王室の専門家…

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