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『草薙の剣』 著者・橋本治さん

橋本治さん

 ◆『草薙(くさなぎ)の剣』 橋本治(はしもと・おさむ)さん

 (新潮社・1836円)

 戦前、戦後から平成末期まで。日本の近現代を生きた「普通の人々」の姿と、その時代を描いた。世代が異なる6人の男の家族を、等距離に、一気に一つの長編に収めた力業だ。

 「一人の人間を主人公に何かを書くのは限界だとずっと感じていました。自分という一要素は、時代や社会の一要素になっている。真っ向から、時代を丸ごと書いてやろうというのがありましたね。一家3代の話では平均化できません」

 昭生(あきお)、豊生(とよお)、常生(つねお)、夢生(ゆめお)、凪生(なぎお)、凡生(なみお)--。60代から10代まで、ちょうど10歳違いの男たちが主人公である。よく似た名前の頭文字には、各世代を象徴する一文字を充てた。ただ、名前が与えられているのが彼らだけで、それぞれの祖父母や両親、きょうだいらも登場する。「最初に10年刻みで6人の年表を作ったんです。親の世代も含めて。そこに時代の事柄をはめ…

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