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ルーツを訪ねて

サッカーW杯日本代表候補/4 大敗経て意識変化 FW杉本の恩師、金尚益さん(60)

金さん

 高校3年でプロになり、2012年ロンドン五輪出場。エリート街道を歩いてきたFW杉本健勇(25)=セ大阪=だが、元々は優等生タイプではなく、むしろ問題児だった。

     小学4年生で地元・大阪のサッカーチーム、FCルイラモスヴェジットに入団した。しかし、当初は夜遊びをしたり、練習をサボったり。何度も「サッカーをやめたい」と口にもした。チームの金尚益監督(60)は「何や、こいつは」と面食らうと同時に「この子がサッカーをやめたらどうなるのか」と心配した。集合場所に杉本の姿がなければ、両親に「健勇が来るまでこの場所を動きません」と連絡を入れ、正面から向き合った。

    試合でプレーする小学6年年生の時の杉本=金尚益さん提供

     そんな杉本が小学5年の時、試合で大敗したことを機に変わり始めた。友人からの遊びの誘いも「俺はサッカーするから」と断るようになった。試合に負けた悔しさで目を腫らしながらも、翌日には1人だけ朝練習に来たこともあった。元々身体能力は高かっただけに、才能が開花するのに時間はかからなかった。

     中学に入ると誘いを受けてセ大阪の下部組織に入ったが、上達するとてんぐになり、自分勝手なプレーが目立った。中学1年生の時、ガ大阪の下部組織との試合で負け、ふてくされた顔で帰宅。父高裕さん(53)が理由を尋ねると「あいつらが下手くそだから負けた」と、敗因をチームメートのせいにした。高裕さんは「人の気持ちを分かる人間になってほしい」と、息子に初めて手を上げた。

     25歳になったストライカーは、今では自身の得点よりもチームを勝たせる得点や勝利にこだわり、献身的なプレーもいとわない。恩師と父親の厳しさと愛情が、杉本の心の中に刻まれている証しだ。【丹下友紀子】=つづく

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