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文房具

これが4000年の賜物か!? 猫背になると自動で書けなくなる中華ペン(GetNavi web)

情報提供:GetNavi web

【きだてたく文房具レビュー】中国の宇宙開発技術によって? 強制的に姿勢矯正されるペン

最近のマイブームは、中国の通販サイト『AliExpress』(アリエクスプレス)での買い物だ。

 

基本的に料金後払い(商品到着後に確認ボタンを押すと支払いが確定する)だわ、送料もかなり安いわで、日本からでも意外なほどに安心して買い物ができるのがすごい。とはいえ通販にトラブルはつきものなので、あくまでも自己責任で。

 

文房具なんかも、「ハンドスピナーになるペン」とか「磁石でブロック玩具のように組み立てるペン」など、日本では買えないようなヘンなモノがいっぱいあって、見ているうちに気付くとサクサクと購入ボタンを押している次第である。

 

中でも最近で一番のヒットだったのが、「正姿護眼筆」(※護は、この簡体字である「手」偏に「戸」)というペン。これが、“ユーザーが書いている際の姿勢を検知し、姿勢が悪いと書けなくなる”という機能を備えたハイテク筆記具なのだ。

↑福州林文光電子科技有限公司「正姿護眼笔」3145円

 

で、そもそもどういう機構で“書いている姿勢を検知”するのかというと、(中国語の説明書を翻訳カメラアプリなどで読み解くに)後軸に内蔵したカメラユニットで使用者の姿勢を常時チェックしているらしいのだ。

 

そして、使用者の姿勢が正しければ普通に書くとができるが、猫背になるなど、いわゆる悪い姿勢を検知すると、ペン先が引っ込んでしまって筆記不可能になる、とのこと。それが本当なら、かなり未来!な筆記具である。

 

姿勢の悪い子供の矯正・近視予防用に開発されたというが、筆者だって年季の入った相当な猫背+ド近眼だ。なにより、大人だってそんなハイテクなやつ、使ってみたいじゃないか。

↑やたらとオプションが入っているのは、中国人がオマケ大好きだから。もちろん日本人だってうれしい

 

中国から届いた箱を開けてみると、中には正姿護眼笔の本体に加えて油性ボールペンユニット(青・黒 各2)、ゲルボールペンユニット(青・黒 各2)、0.7㎜シャープペンシルユニット+替え芯、電池が収まっていた。

 

ちなみにスイッチ的な物はなにもなく、本体軸にどれでもお好みのペンユニットを挿したら、あとは電池を入れるだけで自動的に機能するようになっている。

 

では、実際にちゃんと姿勢を監視してくれているのか、試してみよう。

↑背筋を伸ばした姿勢だと、この通りペン先は出たまま

 

まずは背筋をスッと伸ばした正しい姿勢で書いてみると……書ける。まったく普通。

 

筆記時に微妙なガタつきは感じる(ペンユニットが引っ込むギミックが入っているからだろう)が、とにかく書くことはできる。

↑机に頭を近づけると、本当に書けなくなった!

 

次に、頭をぐっと机に近づけた悪い筆記姿勢で書こうとすると……紙に触れた瞬間にフニャッとペン先が軸の中に入ってしまった。

 

正確に言うと、ペンユニットを内部で支えていたテンションがオフになり、ペン先が軸の中に戻ってしまう感じ。なるほど、これは確かに書くことができない。

↑後軸に内蔵されたカメラユニット。これでユーザーの姿勢を常時監視している

 

姿勢を元に戻すと、またペン先はテンションを取り戻し、書くことができる。どうやら姿勢を常時検出している、というのは間違いないようだ。といってもさほどたいした話ではなくて、カメラに大きく影がかかるとオフ、ぐらいのざっくりした処理だろうと思われるが。

 

ともかく、姿勢の悪い人というのは、だいたい無意識にそういう姿勢を取ってしまうものだ。いちいちペンの方で「この姿勢のまま書いちゃいけないよ」と警告を出してくれるというのはありがたい。これを使い続ければ、おそらく実際に姿勢矯正も可能だろう。

 

しかも特に機械的な動作音がするわけでもないので、学校の授業などで日常的に使っても問題はなさそうだ。

↑「30日使えば斜視・近視・猫背も完全に治る!」など華々しく謳われた裏面の惹句(じゃっく)

 

ちなみに、改めて箱書きの惹句を読むと、「人工衛星のリモートセンシング・マッピング技術を応用した360度全方位カメラを使い、常に正しい姿勢で書くように監督する」みたいなことまで書いてある。

 

リモートセンシング技術云々の真偽はさておき、360度全方位カメラはどうかというと、軸内のカメラユニットは素通しの軸でくるくる回転するようになっており、重量バランスによってレンズらしきものが常に上(使用者側)を向くようになっていた。

 

つまりここで言う360度全方位カメラとは、リコー「THETA(シータ)」のような全方位カメラで能動的に360度全周を撮影して、ユーザーの姿勢を監視するというわけではなく、単に「カメラが360度全方位をクルクル向くことができる」ということのようだ。嘘は言ってないからセーフだろう。

 

惹句の華々しさと現実のギャップは愛嬌として、しかし実際に名前通り「姿勢を正して目を護る」効果はきちんと発揮してくれた正姿護眼笔。これは間違いなく未来な筆記具である。純粋に驚いた。すごい。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。ブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)が発売されたばかり。

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