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歌舞伎

四月大歌舞伎 仁左衛門、2役で悪の魅力=評・小玉祥子

 昼夜に分け、大幹部の菊五郎、仁左衛門が大作に挑んでいる。

 昼が菊五郎の「裏表先代萩」。足利家のお家騒動をめぐり、仁木弾正、政岡らが登場する「表」と仁木に加担する町医者大場道益を下男小助が殺害する世話物の「裏」からなる。

 菊五郎が武家の仁木、町人の小助の悪役2役を演じ分ける。世話のいい善人面をした小助が悪事をなす際のひょう変ぶりが見ものだ。時蔵の政岡は、一国を守ろうとする毅然(きぜん)たるところと、息子千松の亡きがらを前にしての悲しみの両面を出した。彦三郎の男之助のセリフが朗々とし、まさに荒事。団蔵の道益が色と欲にかられる下世話ぶりを見せ、孝太郎のお竹に、はかなさがあった。

 序幕が「西郷と勝」(松竹芸文室改訂、大場正昭演出)。真山青果の3部作「江戸城総攻」から2場を抜き出した再構成版。江戸城総攻撃を阻止しようとする幕軍の勝(錦之助)と官軍の西郷(松緑)の緊迫したやりとりが見せ場。胆力を感じさせる松緑と端正な錦之助の対比がきくが、長編の歴史劇の背景を2場のみで表現する難しさを感じた。

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