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柔道

全日本選抜体重別選手権 角田、復活のV 女子52キロ

女子52キロ級決勝、志々目(右)を攻める角田=徳野仁子撮影

 柔道の世界選手権(9月・バクー)の代表選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権は最終日の8日、福岡国際センターで男女7階級が行われた。女子52キロ級は角田夏実(了徳寺学園職)が決勝で昨年の世界選手権優勝の志々目愛(同)を破って初制覇した。

     男子90キロ級は長沢憲大(パーク24)が決勝で、2016年リオデジャネイロ五輪金のベイカー茉秋(日本中央競馬会)を破り初優勝。同100キロ超級は元世界王者の小川直也氏の長男雄勢(明大)がリオ五輪銀メダルの原沢久喜(日本中央競馬会)に反則勝ちし、初めて制した。女子48キロ級は準決勝で世界女王の渡名喜風南(パーク24)に勝った山崎珠美(自衛隊)が初優勝した。

    柔道、また楽しくなった

     不調に陥っていた女子52キロ級の25歳・角田が復活した。準決勝で、代表選考の対象大会を2連勝した17歳の阿部詩(兵庫・夙川学院高)に一本勝ち。決勝は、世界選手権決勝で敗れた志々目に雪辱を果たした。「ここで優勝しないと、この先はないかなと思っていた」と表情を緩めた。

     2分28秒で2個目の指導を受けて劣勢になっても、集中していた。ゴールデンスコア方式の延長46秒。「入れる感じがした」と相手の動きを読み切り、得意のともえ投げを決めた。

     昨年の世界選手権準優勝で注目度が上がり、自分を見失った。元々柔道を楽しみたいと強豪ではなく、東京学芸大に進んだほど。準々決勝敗退した12月のグランドスラム東京の試合後は「柔道が楽しくない」と涙した。年末の国際大会でも7位に終わったことで「吹っ切れた」。攻めのリズムに緩急をつける自分の柔道に立ち返り、きっかけをつかんだ。

     「また柔道が楽しくなってきた」と角田。無心で初代表をつかんだ昨年のような笑顔を見せた。【松本晃】

    金メダリスト倒す

     ○…屈辱を糧に男子90キロ級の長沢が金メダリストを倒して初めて頂点に立った。ベイカーとの決勝は延長3分18秒、内股で技ありを奪った。昨年の世界選手権は、けがでベイカーが代表を辞退し、派遣が見送られた同階級。長沢は団体戦で優勝に貢献したものの、個人戦は出場できなかった。それだけに「悔しさをぶつけるために頑張ってきた」。世界選手権でさらなる飛躍を期す。

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