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著者のことば 遠藤雅司さん 史料と想像力で再現

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 ■英雄たちの食卓 遠藤雅司(えんどう・まさし)さん 宝島社・1836円

 ラムセス2世は蜂蜜パンを食べて合戦に備え、クレオパトラ7世はモロヘイヤスープを宴席に出してカエサルを誘惑した。世界史に登場する偉人たちは何を食べていたのか。料理に焦点を当て、英雄たちの新たな横顔を浮かび上がらせた。

 「歴史の教科書では、何々の戦いに勝ったとか負けたとか、1、2行の記述で終わってしまいがち。強い、偉い以外の魅力が伝わってきません。しかし今も昔も、食事は誰もがします。食を通して、その人物の特徴が垣間見られるのです」

 大王とあがめられたアレクサンドロス3世は「史料によっては、ひどい絡み酒をする人物」で、口論の末、側近将校をやりで刺し殺したという。また、ぜいたく好きなイメージのあるマリー・アントワネットは「キャベツを煮込んだ簡素なドイツ風のスープを私室で食べたがった」とのエピソードが残っている。

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