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将棋

第76期名人戦A級順位戦 稲葉陽八段-行方尚史八段 第54局の1

8分の1を願って

 今年もまた、この日がやってきた。「将棋界の一番長い日」といわれるA級棋士の総決算日・順位戦最終局である。

 本局の稲葉と行方は、ともに「8分の1」の幸運を願って最終戦を戦う。稲葉は自身が勝ち、久保と豊島が負けた場合にプレーオフ進出。一方の行方は自身が勝って三浦、深浦がともに負けた場合にのみA級残留することができる。とにかく己が勝たないことにはチャンスは巡ってこない。

 最終局は静岡市「浮月楼」での一斉対局だ。稲葉とは視線を合わせず盤の前に座った行方は何かを念じるよう…

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