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我らが少女A

/246 第7章 7=高村薫 田中和枝・挿画監修

 同じ空の下では、国立がん研究センター中央病院へ友人の判事を見舞った帰り、ふと思い立って都営大江戸線の六本木駅で下車した合田がいる。その足はそのままミッドタウンの方角へ進み、急に人波が増えてゆく外苑東通りの先に今日から始まった年末のイルミネーションが見えてくる。そんなものを突然見たくなったのは、少し前に友人と会っていたとき、この男も自分も間違いなく恵まれた人生を送っていると感じたせいかもしれない。

 友人の濾胞(ろほう)性リンパ腫は、正確にはB細胞性非ホジキンリンパ腫に分類され、悪性度が低いわりに…

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