伝統的な薬膳料理を家庭で作るのは難しい。しかし、一定の保健機能が表示されて販売されている「保健機能食品」を食材に活用すれば、家庭でも手軽に薬膳料理ができる。新しい薬膳を追究している日本薬膳学会(高木久代代表理事)が、そんな発想の日本的薬膳料理を提案している。
●効果分かりやすく
独自の薬膳料理の普及に取り組んでいるのは、食品科学に詳しい長村洋一・鈴鹿医療科学大学副学長。昨年秋に開かれた日本薬膳学会学術総会で、そのアイデアと料理が披露された。同大大学院で医療科学を学ぶ管理栄養士の服部知美さんが料理を試作した。
服部さんらが食材として注目したのは、事業者が消費者庁に届け出て一定の保健機能が表示できる「機能性表示食品」と、国が審査・許可する「特定保健用食品(トクホ)」という保健機能食品。これらは、「骨を丈夫にするのを助ける」や「血糖値の上昇を抑える」などの機能が表示されて売られているため、一定の薬膳的機能が消費者にも分かりやすい利点がある。
この記事は有料記事です。
残り829文字(全文1253文字)
毎時01分更新
当コラムで前回予想した通り、ラジオ番組「村上RADIO」(…
22日に発効した核兵器禁止条約は、開発や保有、使用などを例…
広島への原爆投下から75年と169日。核兵器禁止条約が発効…