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熊本地震2年/3 原因不明の宅地陥没 自宅再建に踏み切れず

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最大1.5メートル地盤が沈んだ自宅の敷地を示す永富さん。当時は携帯電話の明かりで周囲を確認した=熊本県阿蘇市で、徳野仁子撮影
最大1.5メートル地盤が沈んだ自宅の敷地を示す永富さん。当時は携帯電話の明かりで周囲を確認した=熊本県阿蘇市で、徳野仁子撮影

 「なんでこんなことになったのか。原因が分からんと家を建て直すこともできん」。熊本地震で977棟が全半壊した熊本県阿蘇市。その北西部、狩尾地区の永富伝次さん(71)は一面が陥没した自宅敷地を見下ろした。

 築180年の母屋などが建つ400坪の広大な敷地だったが、熊本地震の本震ですべてが最大1・5メートルの深さまで陥没。母屋は全壊したため解体した。現在住んでいるみなし仮設住宅を出て自宅を再建したいと願うが、陥没の原因が分からず、修復しても再び陥没する恐れがあって踏み切れない。

 「これまでの地震では見られなかった被害だ」。地震直後から現地で調べている東京電機大の安田進前副学長(地盤工学)らの調査チームは驚く。狩尾地区では幅最大100メートルの陥没が約1キロにわたって帯状に発生した。少なくとも永富さんら16軒が被害に遭った。調査チームが永富さん方でボーリング調査をしているが、原因が分かるのは早くとも今秋になる見込みだ。

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