わたしの争点
2014衆院選 いじめ、罰よりケアを 亡き娘の優しさ、大人にこそ
2014/12/7 00:00(最終更新 4/10 16:28)
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「優しい心が一番大切だよ」。先月末、小森美登里さん(57)=横浜市港南区=は東京都内の中学校で講演し、約450人の生徒に一人娘が残した言葉を紹介した。
居眠りしていた生徒も顔を上げ、耳を傾ける。小森さんは穏やかに語りかけた。「いじめを受けている子はまだたくさんいます。皆さんにも力を貸してほしい」
一人娘の香澄さん(当時15歳)は高校1年だった1998年、いじめを苦に自ら命を絶った。冒頭の言葉はその4日前、母子で夜中にコンビニエンスストアに出掛けた帰り、香澄さんが口にした。いじめた子を指して「その心を持っていないあの子たちの方がかわいそうなんだ」と続けた。小森さんは、この言葉を子供たちに広めることが、いじめ根絶の鍵だと信じ、全国各地の学校で毎年約200回講演している。
だが昨年度、全国の小中高校などで過去最高水準の18万件超のいじめが確認された。
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