見えない、いじめ

東京・品川の中1自殺 「教員の認識に甘さ」

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教委の批判に「実態知って」

 「担任、学年主任、学年教員、校長、副校長がいじめに気づかず、組織として解決できなかった責任は免れない」

 11月5日に開かれた東京都品川区議会文教委員会。9月末に区立中1年の男子生徒(12)が自殺した問題について、区教委の太田元指導課長は、調査対策委員会がまとめた報告書を一部朗読した。現場の教師を厳しく批判する内容だった。

 区教委の対応は素早かった。自殺の翌日に区教委と校長らで調査委を設置。生徒の自殺が明らかになると、いじめが原因だった可能性を早々に認めた。途中で遺族や学識経験者ら6人に調査委の構成を切り替えて区教委は事務局に退き、1カ月で46ページの報告書をまとめた。暴言や暴行が多数の生徒からあった内実を詳細に掘り起こしいじめが自殺の誘因になったと結論づけた。

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