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母親は見守り続けた

 「中学生であいさつするのはあなただけよ、だってさ」

 朝の通学路で緑のおばさんに褒められたことを、三木俊介君=仮名=はうれしそうに母親(38)に話した。埼玉県の中学一年生。昨年の今ごろ登校拒否をしていたのがうそのように明るい。

 初めて母親に助けを求めたのは、六年生になって間もなく。同級生の「リンチごっこ」の標的にされ、プロレスの技をかけられるなどのいじめを受けていた。

 微熱が続き欠席や遅刻・早退を繰り返した。靴を無理やり口に詰め込まれ、手をけられた。十一月初めの朝、高熱を出し、胃液を吐いた。母親が「もう、いいから」と休ませた。それから俊介君は登校をやめた。

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